物理法則を知らない。

デュエルポケットモンスターズ

読んだ本の紹介とか その3

 本を読むときのスタイルって人それぞれだと思うのですが、みなさんはどのような読書スタイルをお持ちでしょうか? 自分は一気に読み切ってしまうタイプなので、中断される心配の少ない深夜帯に読むことが多いです。読書に限らず、作業する際なども全て深夜ですね。お陰で、近頃は眠いです……。

 

 アニメ化もされ絶好調なタイトル『りゅうおうのおしごと!』の5巻を読みましたので、早速感想戦をしたいと思います。(※今回は展開のネタバレなどを含みます)

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 表紙は1巻以来の主人公とメインヒロインのツーショット。正装で主人公とヒロインが並んでいると、何か重要な展開が来るのではないかと期待してしまいます。4巻ラストで竜王戦の挑戦者が決まったこともあり、5巻は竜王戦七番勝負について書かれるわけですから。

 というか、そういう内容の読み云々を抜きにしても、綺麗な表紙絵ですね。これまでの表紙で一番好きです。

 

 ネタバレというか、当然過ぎる展開だと思うので言及しますと、4巻で決定した竜王戦への挑戦者は「名人」です。そりゃ作中最強のキャラクターなので、勝ち上がってきて竜王に挑むのも当たり前ですよね。4巻感想では一応伏せましたが、5巻感想を述べる上で隠しながらというのは無理ゲー過ぎました。ドラゴンボールで例えれば、セルゲームで悟空が予選敗退するようなことは起こりえない……みたいな?

 あと「名人」が予想以上に羽生さんそのままでした。奥さんが最近ツイッターを始めて、夫の様子を実況しているって(笑)

 

 流石に主人公の持つタイトルを巡る戦いだけあって、5巻は主人公vs名人の対局が8割を占めていました。そして満を持してというべき相手によって“主人公の挫折”が発生。砕けた心のまま作品が進行していきます。心の余裕がなくなったときの八つ当たりの描写とか、主人公の顔色を窺う「あいちゃん」の描写とか、「実際追い込まれたらこうなるし、傍にいたらこうなるよな」という具合で、胸が痛くなりました。

 作品展開として挫折の次には復活があるのがお約束なので復活するのですが、その際のきっかけや対応などはラノベだなって感じでしたが。むしろここで更にリアリティを追及されなくてよかった……。まあ、内心少し「え、マジで? それをしていいの?」と思う事がありましたが。

 

 復活した主人公が心機一転して竜王戦に挑む会場は……ここしかないよな、という場所。むしろここじゃなかったら、どこなんだ? というレベル。本能寺に敵はあり。要するに「ひな鶴」なんですけど。

 「ひな鶴」での前夜祭は賛否両論だと思います。自分は流石にやり過ぎだと感じました。ここはアニメ化する際にかなり改変されると思います。個人の願望ではなく、客観的に見ても、必ず。

 

 いよいよ大詰め、これまでの集大成とも言える勝負局が開始します。……が、それはアニメ、もしくは書籍でご確認ください。

 ただ、主人公が対局中にめっちゃ叫んだりしているのは失礼ながら笑ってしまいました。文章のみという性質上、臨場感や主人公の気持ちを投影する際の手法が限られてしまう故の“シリアスな笑い”ですね。

 

 終わりを迎えて。

 『りゅうおうのおしごと!』完結。

――と一瞬本気でそう思ったくらいには、最終回でした。たまに“最終回のような燃え尽き感のある話”などはありますが、そういうのではなく、作者が話を終わらせに行っているという感じ。最終回特有の表現が度々使用されていて、6巻が既に発売されていなければ、本気でここで完結したと思ってしまいそうなほど。自分が5巻の内容を「アニメで~」等と書いたのも、『りゅおうのおしごと!』が5巻で一度終了しているからです。アニメ化した際の最終回の目安になり得るでしょう。

 あとがきを読むと、どうやら初期の売り上げで伸び悩んでいたらしく、当初の予定では5巻で終わりにするつもりだったそうです。その情報を得た上で5巻を思い返すと、なるほど確かに、と頷けます。続いて良かったです本当に。

 打ち切り色濃厚から持ち直して、アニメ化で大ヒット! という作品は、最近のものだと『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』(以下すかすか)が印象深いでしょうか。

 ただ、すかすかは進むにつれて面白くなっていったのに対して、りゅうおうのおしごと! は勢いにブレーキがかかりつつあるように思います。5巻にしても、1巻を越えられていないかなと。1巻は抜群に面白かったですし、その勢いが3巻あたりまでは続いていたのですが。

 

 『りゅうおうのおしごと!』が抱える最大の欠点は、勝負を題材にした作品であるにも関わらず、勝敗が予想できてしまうことでしょう。作品展開で勝敗に役割を持たせることは必要ですが、それがあまりに主人公を中心とした“ご都合主義”に進み過ぎるのです。

 5巻でいい区切りとなった以上、6巻からは新展開があるとは思いますが、現主人公サイド(主人公&あい&愛衣)が抱えるマンネリ感を打破するため、新たな視点となるキャラが登場しないかな? と思ったり。要は、勝敗が主人公サイドに与える影響が少なく、かつ拮抗した勝負を演出できるキャラクターが。

 

 6巻でどういう新展開が待っているのか、楽しみです。