同年代の子らと「タイムマシンを使えたらいつに跳躍するか?」という話題になったときのお話。高校時代をもう一度体験したいという意見が最も多かったと記憶しています。その理由というのも、“一番楽しかったから”。
ふーん、と聞いていましたが、贅沢な使い方だなと思います。満点の試験用紙を見直すようなものでしょう? うっかり、幸せな過去を損なってしまうのではないか、という危惧の方が大きくなってしまうのでした。
自分でしたら、未来に跳んでみたいですね。
お久しぶり? です、こんにちは。
最近はデュエルマスターズ(以後デュエマ)にハマっているというのは以前の記事の通りですが、まだ考察が形にできる状態ではないので、それについての話題は暫く過ぎてから触れて行こうと思います。
さて、そのデュエマで個人的に需要の増している「霧隠総統龍バイケン」というカード……を買うためのお金で新しくライトノベルを購入しました。
去年にアニメ化もされている『妹さえいればいい。』の8巻です。
この作者さんの前作『僕は友達が少ない』――通称「はがない」もアニメ化作品であり、話題になっていますね。もっとも、前作については自分はアニメしか見ていないのですが……。
『妹さえいればいい。』がどんな作品かといえば、ざっくり言うとライトノベル業界について書かれた本です。『バクマン』や『SHIROBAKO』をご存知であれば、それのライトノベル版と言えば伝わるでしょうか。
流石に8巻ともなれば色々とネタバレ的なものしか出てこないので、内容に関する感想は割愛。強いて言えば、下ネタがいつにも増して多かったです。
『妹さえいればいい。』シリーズは文章がとても読みやすいことが魅力の一つだと思います。難しい単語、言い回しが殆どなく、人物の心理描写も比喩や婉曲表現などせずに直球なんですよね。このシリーズを読み始めた当初、色々と文章外の表現を拾おうと注視していたのですが、予めそういうものが噛み砕かれた上で提供されていると感じました。
文学故の日本語の奥ゆかしさ~みたいな観点からすれば外道なのかもしれませんが、ライトなノベルとしてド王道だと思います。1時間ほどですらすらと読むことが出来ました。『図書迷宮』に5時間ほど掛かったことを思うと、どれほどライトかお分かりでしょうか(笑)
それと、このシリーズの特徴として“登場人物が普通”というのも挙げられると思います。勿論、ライトノベル的に「こんなキャラ現実にありえないだろ」という登場人物もいますが……(可児那由多など) 主人公の「羽島伊月」を始めとして、「実際にいてそう」と思えるような、飾り気のない等身大の心理描写が見て取れます。ライトノベルだと、鋼メンタルor豆腐メンタルが多いので、逆に普通であることが珍しいなーと思ったり。
バイケン1枚分ということで、実は9巻も買っていますので、読み終えたら記事にしたいなと思います。