物理法則を知らない。

デュエルポケットモンスターマスターズ

読んだ本の紹介とか

 お正月は時間があるので、読書が捗って良いですね。つい読みふけってしまって、気付くと朝に。昼夜逆転してしまうのも年始の性でしょうか……。

 

 今回は前置きを短めに、FGO日記も今日は書かないでおこうと思います。今日は特筆することもありませんでしたから。

 

 昨日……というか今日深夜頃に更新したFGO日記その2で言及した、読んでいたラノベを読了しましたので、その感想でも書こうかなと。ブログは更新頻度が大切なのだと、7年前に経験済みです。

 

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 少し画像サイズが大きすぎますかね? 以後、もう少し縮めようと思います。さて今回読みましたのは『図書迷宮』です。ラノベコーナーをさまよっている際に、その分厚さと「全てが綴られる本を手に、失った記憶を奪還せよ」という売り文句に惹かれて衝動買いしました。

 MF文庫史上最長の520Pということで、読みごたえはありました。

 これまたあんまり書くとネタバレになるため、簡単な感想を書こうと思います。

 まず面白いかどうか。これは意見が分かれるところです。後述しますが、こういうスタイルの本は昔から賛否両論が付きまとうと相場が決まっています。ですが、自分は楽しめました。推理もの……とは少し異なりますが、物語の先の展開を予想したり、ギミック解明が好きな人には受けると思います。逆に、純粋に創作の世界に入り浸りたい人にとっては肌合いが悪いと思います。

 何がそうさせるかというと、1ページ目で分かることなので書きますが、主人公が「あなた」という二人称で書かれます。文学研究をしていた方であれば、この時点でピンとくるものがあるかと思いますが、“語り手”が存在するお話です。そして、語り手が存在する作品は……。

 賛否両論になる理由を後述すると書きましたが、やめます。楽しみを奪わずに説明する自信がありません。ただ、作品にいくつかあるギミックの内、あるモノの好き嫌いが大変激しいのです。なぜなら、下手を打つと作品が壊れるからです。

 

総評的な。

 前半は抜群に面白いです。設定の上手さ、以前話した「説明フェイズ」ほどの露骨さのない……というより、それを自然に受け入れられる展開など、物語が膨らんで行く様子が伝わってきます。

 後半は、前半の丁寧さを鑑みるとやや駆け足だなという印象。何が、とは言いません。ですが「このシーン(及び台詞)が書きたかったんだな」ということがハッキリと伝わる情熱? みたいなものがあり、自分は楽しめました。前述の通り、万人受けはしません。

 

 キャラクターについては、新人賞の応募作品らしく少な目です。自分は選考側にも応募側にも回ったことが無いのでわかりませんが、多分こういう機会に生まれる作品って“読みきりとして成立しつつ、次の展開が可能”という条件が含まれるのではないかなと。なので回収しきれる程度にしか風呂敷が広げられません。あ、日常系は別だと思います。

 自分はエリカと呼ばれるキャラクターが好きです。

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 キャラクターの外見さえ見えればいいので、少し画像を回転させました。

 金髪巨乳という古より伝わる萌えの黄金比です。メインヒロインは表紙の銀髪少女なのですが、もしも2巻があればこちらにウェイトが掛かるのではないでしょうか?(願望)

 

 今回みたいなギミックを2巻にも仕込むのであれば、少なくとも1年以上は開きそうです。これですぐに続きが発売されたらそれは凄いことですが。

 そもそも、あくまで新人賞応募の作品なので読みきりとして完成しているため、『図書迷宮』として続きがあるかどうかは怪しいところだと思います。

 

 登場人物の会話で使われる「~ッ!!?」や、主人公がラッキースケベを発動した際の「天地神明に誓って」という言い逃れ、臨場感を出すための畳み掛けるような同じ言葉の重複、親族の役割、おおよその展開、など、この作者さんを以前別の二次創作の場で拝見したような気がします。もっとも、作風が似るなどよくあることかとは思いますが。

 

 以上、『図書迷宮』の感想でした。夜通し読んだ明けの勢いで書いているので、ちょっと文章を盛ったところがあるかも??

 新人賞を受賞(『図書迷宮』は三次選考通過作品ながら書籍化しているわけですが)した作品は、おおよそどれも面白いと思います。プロが選考したわけですから、1巻はその保証があるでしょう。

 

 いまは新たに『りゅうおうのおしごと!』という作品を読んでいます。表紙絵・挿絵を手掛けるのが『図書迷宮』と同じ絵師さんですね。

 まだ70ページほどしか読んでいませんが、将棋をするお話です。「りゅうおう」というのも将棋のタイトルの方ですね。最初、題名だけみたときはドラゴンの方の竜王かと思って、メイドラゴンのような話かな? とか思いました。

 将棋をするお話と言っても、『3月のライオン』ほどガチで対局する風でもなく、仕込んでくるネタなどからしても将棋を知らない人でも楽しめるようにした将棋ラノベという感じです。そりゃ、文章でガチな将棋をするのはかなーりキツいですからね。横に将棋セットを並べて実演しながら読まないといけないところでした(笑) この先出てくるかもしれませんけど。

 『図書迷宮』のようなシリアス一辺倒な、筆者と読者の知恵比べが出来る作品のあとだと、いい具合に脱力して読める作品です。平和万歳。『図書迷宮』は面白かったですが、一気に読んだせいもあってか、眉間がピクピクしています。疲れ目です。

 

 カードゲームのブログのはずなのですが、もう脱線していますね。まあ、よくあることでしょう。よくあることです。